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ヴィルタス・クヮルテット ～極上の響きをあなたに～
開催日時：2014年02月12日（水） 19:00
会 場：宮城野区文化センター パトナホール
料 金：全席自由 4000円
仙台の皆様
今回、2年3か月ぶリとなるヴィルタス･クヮルテット仙台公演では､弦楽四重奏における最も重要な作曲家であるべートーヴェンとバルトークを取リ上げます。
ベートーヴェンでは、まず彼が28歳の時に書いた第１番(実際には２番めに書かれました)。ハイドンを尊敬し、特に昨年私たちが演奏した｢太陽四重奏曲集｣を徹底的に研究して書いただけに､作品番号は18と若いのですが､溌剌とした曲想に既にベートーヴェンの強烈な意志が感じられる作品です。実はこの曲、第１楽章冒頭部分は、演奏する四人の呼吸やニュアンスを合わせる事が彼の作品中最も難しいことで、世界中の有名弦楽四重奏団に恐れられている曲です。我われヴィルタス･クヮルテットがこの難関にどう取リ組むか、ぜひご覧あれ!
続いては、バルトークの第３番。西欧的ロマン派の音楽の模倣からスタートしたバルトークが、はじめて自ら仮面を剥ぎ捨て、自分のアイデンティティに基づく作曲活勤を始めた、彼の代表作です。それまでに収集した民謡の自由な用法、斬新な不協和音の使用による独自な和声法の模索、優れた構築性など、後の諸傑作の誕生をうかがわせる極めて実験的な作品です｡、
今回のメインプログラムであるベートーヴェンのもう１曲は、彼が最晩年、55歳の時に作曲した第13番。従来の古典的４楽章構成から脱却した６楽章形式のこの作品、第５楽章“カヴァティーナ”に象徴される抒情性の極致とも評される彼岸的世界をごゆっくリお楽しみください。
丸山 泰雄
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