~小山実稚恵メッセージ~
ベートーヴェン最後のピアノソナタ第32番、ハ短調。
第1楽章の冒頭、いきなり現れる減7度のオクターヴの下降跳躍、和音連打、トリル、駆け上がるアルペジオは、まるで激流のようなベートーヴェンの生きざまを反映しているかのようです。第2楽章の慈しみの心に溢れたテーマ「アリエッタ」の変奏曲は、ゆるやかな変容から、時代の先取りしたロック調の変奏へと進み、そこから人間のドラマが広がります。
ベートーヴェンの音楽は、常に生きるということの素晴らしさを感じさせてくれますが、このソナタにはさらに先があります。
最後に、人間界ではない全く新しい異次元に、誰も見たことのない世界に誘われるのです。
ハ短調のシューベルトのソナタと共に、ベートーヴェンの最後のソナタを、魂の世界を、魂すらも超えた世界を感じて演奏したいと思っております。
<曲目>
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 D958
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
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